2021年1月31日、京都府南山城村で開催された「第7回高山ダム駅伝大会」に参加しました。
新型コロナ感染症緊急事態宣言が京都府にも出ていることから中止になるのではないかと心配しておりましたが、無事に開催されました。
2022年がどうなっているかは誰にも予想できませんが、今年の状況で開催されたのなら、来年以降も必ず開催してくれることでしょう。
京都マラソンの前に短い距離のレースで刺激を入れておきたい、仲間と駅伝を走ってみたいというランナーに向けてレポートを書きます。
駅伝主体の大会ですが、個人の部もありますので、一人で参加することもできます。
場所
「高山ダムってどこにあるの?」
「飛騨の高山?」
とお思いの方もいらっしゃると思いますが、京都府の唯一の村で京都府の最南端、最東端にあります。
お笑い芸人のナダルさん(コロコロチキンペッパーズ)の出身地です。
住所:〒619-1421 京都府相楽郡南山城村大字田山 村田山ツルギ −43
最寄り駅はJR関西本線「月ヶ瀬口駅」で徒歩40分とHPにかかれています。
例年であれば月ヶ瀬口駅からシャトルバスが出ていますが、2021年は利用者の申し出がなかったため、運行されなかったようです。
お友達と乗り合わせて車で向かいましょう。
駐車場
300台収容できる駐車場があります。
パンフレットによると、一般駐車場はA、B、Cの3つあり、一般駐車場Aは移動可、一般駐車場BとCは移動不可と記載されています。
どうせ大会終了まで居るのだから移動不可で構わないので、アップ場に近い一般駐車場B・Cに停めようとしたのですが、警備員の方に「役員の人じゃないんですか?でしたら下(一般駐車場A)に戻って停めて下さい」と言われ停めることができませんでした。
後日、事務局に確認した所、例年は一般駐車場BとCにも停めていただけるのだが、今年は自然の家との打ち合わせが不十分で占有できなかったため、駐車いただけなかった、とのことでした。
来年はHPやパンフレットに駐車の可否を明記してくださると思うのでそれを見てどこに駐車するか決めようと思います。
受付
テニスコートの上、中継点の近くに受付テントがあります。
そこでチームの代表者が受付をします。
ゼッケン、たすき、参加賞などを受け取ります。
ゼッケンは一人一枚。
たすきに測定チップが入っています。
参加賞
- 袋
- マスク
- OS-1
- 貼ったら痛みが和らぐらしいシール
- シャンプーとコンディショナー
- ステッカー(一人2枚)
- 南山城村のお茶
ネックウォーマー
と、もりだくさんの参加賞があります。
出店
今年はありませんでした。
(以下は2020年の画像です。)
無料の温かいお茶
例年ならおでん、からあげ、うどん、フライドポテトなどが売られています。
更衣室
今年はありませんでした。
(以下は2020年の画像です。)
例年は男子更衣室テント、女子更衣室テントがあります。
荷物預かり
荷物預かり所は例年も今年もありません。
皆、チームで村民グラウンドの隅っこにシートを敷いてまとめて荷物を置いているようでした。
トイレ
自然の家のトイレはシューズを脱がなければなりませんが、空いていてきれいです。
男子トイレの大は和式のみです。
役員駐車場、一般駐車場B近くのトイレは外履きのままトイレに入れます。
部門
- 小学生の部
- 中学生の部
- 高校生の部
- 一般の部(男子の部・女子の部・混合の部)
- 個人の部
があります。
私たちは混合の部に出ました。
個人の部もありますので、一人での出場も可能です。
個人の部は1周2.6キロのコースを2周します。
一般の部の距離・人数
一周2.6キロのコースを一チーム4名で一人一周ずつ走ります。
混合の部は4人のうち一人以上男性または女性が含まれる必要があります。
男子3、女子1が有利だと思います。
参加料
一般の部の参加料は一チーム10,000円です。
4人で割ると一人あたり2,500円ですね。
参加チーム数
私達が出た一般の部混合は11チームが参加していました。
昨年(2020年)も11チームでした。
ゲスト
森脇健児さんと森脇健児陸上部のみなさんがゲストで来ていました。
例年のように開会式、閉会式はありませんでしたが、レース前とレース後に少しトークをされていました。
もちろん駅伝も走っていました。
写真撮影にも気さくに応じられていましたよ。
ウォーミングアップ場所
村民グラウンドがウォーミングアップ場所になっています。
学生さんが熱心にウォーミングアップをしているので、おじさんランナーも恥ずかしがらずにしっかり体を動かしておきましょう。
1区スタート地点
1区のスタート地点は人が集まっている中継点とは離れた場所にあります。
徒歩5分くらいかかりますので、1区のランナーは忘れずに移動しましょう。
2~4区の中継所
通常であれば中継所に区ごとのテントがあり、そこでコールがあるのですが、今年はテントはあるものの、特に区の表示はなく、コールもありませんでした。
密を避けるためだと思われます。
2区、3区、4区のランナーは自分の走順が近づいてきたら中継点付近で待機しましょう。
コース
1区だけスタート地点が異なりますが、途中から他の区と同じコースです。
2、3、4区は全く同じコースです。
中継所でタスキを受け取ってスタートし、中継所に戻ってくる2.6キロの周回コースです。
折り返し地点には看板やコーンがあるので、間違うことはないと思いますが、早く会場に着いた方は、小学生の部がスタートする10:00までに試走しておくことをおすすめします。
コースの走り方
2、3、4区のランナーは中継所をスタートして左に曲がると下りです。
ここの下りがコースの中で一番角度があります。
力まず、下る力を利用して楽に走りましょう。
(この下りでがんばり過ぎてしまうと、折り返してからの上りで後悔するかもしれませんのでほどほどに。)
折り返すと上りです。村民グラウンドまでがコースの中で一番きつい上りです。
沿道の人が多い場所ですから、沿道の拍手を力に笑顔で上りましょう。
村民グラウンドを超えると上りは少し緩やかになるものの、だらだらとした上りが続きます。
沿道の人はほとんどいませんから、般若の顔になっても構いませんので、歯を食いしばって上りましょう。
2度めの折り返しを過ぎれば、あと約1キロです。
下りになるのかと思いきや、少し上っている気がするかもしれませんが、気のせいだと思ってゴールを目指して下さい。
しばらくすると茶畑が見えてきます。
のどかできれいな景色です。
「きれいだけど、しんどいねん!」
と思うことでしょう。
それは、あなただけではありません。
みんなしんどいのです。
茶畑をすぎればゴールはもうすぐです。
下りなので、ペースを上げて全力を出し切りましょう。
中継所ではチームメイトのみならず、既にゴールした多くのランナーが拍手で迎えてくれます。
走順の戦略
- 1区にはチームで一番上りに強いランナーが走る。
1区のみスタート地点が違い、上りが長く、一番つらい区になります。 - 2区、3区は競り合いに強いランナーが走る。
一般の部だけでなく、中学生男子の部、高校生の部、個人の部が一緒に走っています。
コースはランナーでカオス状態です。
他のランナーと競い合って走れるランナーに向いているでしょう。 - 4区は単独走でも実力が出せるランナーが走る。
4区になると速い中学生や高校生、個人の部のランナーはもうゴールしてしまっています。
コース上を走っているランナーは少ないため、一人でも淡々と走れるランナーが向いていると思います。
レースレポート
うちのチームの走順は次の通り
- 1区 友人K氏と同じ陸上チームの女性 Iさん
- 2区 K氏
- 3区 K氏の息子さん(高校生)
- 4区 私
Iさんはしきりに「遅いんです、すいません。」と走る前から謝っておられましたが、楽しんで怪我なく走ってくださればそれが一番です。
私自身は、去年の自分に勝つことを目標とします。
去年の自分のタイム9分18秒を1秒でも更新したい、そしてあわよくば9分を切りたい。
そんな思いでスタート地点に立ちます。
私にタスキを渡してくれる3区のK氏の息子さんは故障明けとはいえ、陸上部に所属する現役の高校生です。
中継所でタスキ渡しに迫ってくるスピードがおっさんとは桁違いに速い!
速すぎて跳ね飛ばされそうになりながらもなんとかタスキを受け取りスタート。
中継所を出るときにIさんが見えたので軽く手を上げ、余裕を見せます。
始めは下りなので問題ないのですが、コーンを折り返すと上りです。
ここからがしんどい。
だらだらと長い上りが続きます。
早いチームはみんなゴールしているので、目標となるランナーも競り合えるランナーもいません。
手元の時計だけが頼りです。
1キロ3分40秒前後を目安に脚を進めます。
一番上のコーンを折返すと後1キロ。
しばらくはゆるい上りでスピードが上がりません。
左手に茶畑が見えました。
あと600メートル。
久しぶりの薄底シューズのせいか、足裏がピリピリとしびれていましたが、愚痴っている場合では有りません。
残っている力を振り絞ってペースを上げます。
キロ3分20秒くらいまでに上げて、必死にあがいていると中継所が見えました。
けっこうな人に見守られながらゴール。
手元の時計で8分57秒。
あわよくばと思っていた9分切りを達成していました。
ゴール後は吐きそうになりトイレに駆け込みました。
(何も出ないのですが、1500メートルや3000メートルなどの短い距離を頑張るとよくえづきます。)
記録証
チームとしては11チーム中、5位。
私個人は区間4位という平凡な順位です。
しかし、去年のタイムは9分18秒。
1歳年を取りましたが、今年は22秒縮める事ができました。
ランニングを始めて6年になりますが、年々タイムを更新するのが難しくなっています。
初めの頃はレースに出る度に自己ベストを更新していましたが、今では走っても走っても報われないことばかり。
久々に報われるレースとなりました。
特別賞
閉会式はありませんでしたが、抽選により特別賞のプレゼントがありました。
うちのチームは「チームでTシャツを作れる権利」が当たりました。
昨年も特別賞に当たって鮪のトロトロ煮をもらいました。
くじ運の強いK氏のおかげです。
高山ダム駅伝の良いところ
コロナ禍でも開催
裏では色々な意見が出たのかも知れませんが、コロナウイルス感染症で大会が軒並み中止となる中、高山ダム駅伝は開催してくださいました。
今年開催してくれたのですから、よっぽどのことがない限り中止になることはないでしょう。
主催者様の強い心意気を感じます。
茶畑がきれい
一番上の折り返しの後に見える茶畑がきれいなのです。
のどかです。
空気も澄んでいるような気がします。
コロナウイルスなんか居なさそうな自然の中を思いっきり走ることができます。
森脇健児さんや森脇健児陸上部の方に会える
大阪マラソンや京都マラソンにも森脇健児さんにはゲストとして来ているでしょう。
しかし、参加ランナーが多く、遠くから見ることしかできません。
高山ダム駅伝では、すぐ近くで会え、声をかければ写真撮影もしてもらえるでしょう。
いい記念になること間違いありません。
洛南高校が出場する
洛南高校と言えば、2020年全国高校駅伝(都大路)で3位になった超強豪校です。
同じ京都府とは言え、最南端の山奥で決して便利とはいえない南山城村まで来てくれています(南山城村のみなさんすいません)。
(ちなみに、森脇健児さんも洛南高校出身です。)
都大路を走らなかった控えの選手が来ているのかと思いきや、私が調べた所、都大路を走った7人中、なんと5人が出場していました。
彼らがウォームアップ会場では普通にジョグなどをしているのです。
彼らの少し後を走りながら、ターンオーバー、接地、離地などの足の動かし方を観察すれば、市民ランナーとしては非常に勉強になります。
12月に全国高校駅伝のテレビ中継で見た彼らの走りを間近で見られるのはこの大会の大きな魅力です。
おわりに
来年の高山ダム駅伝の日程は決まっていませんが、1月末か2月頭の日曜日だと思われます。
京都マラソン前に短い距離で調整したいランナー、チームで盛り上がりたいランナーはぜひ来年の出場を検討してみてください。
では、今日も良いランを。
おしまい。