人間ドックを申し込んだ際、病院から胃の検査は胃カメラかバリウムのどちらにするか聞かれます。
両方受けたことがある私は、どっちが楽かと問われれば、迷わず
「バリウムの方が楽」
と答えます。
でも、最近受けているのは胃カメラの方です。
両検査のつらいこと、胃カメラを受ける理由を書きます。
バリウムのちょっとつらいこと
発泡剤を飲むこと
白い粉を水で飲みます。
特に味はありません。
お腹の中が炭酸でシュワシュワと膨らむ感じがします。
バリウムを飲むこと
白いドロっとした液体を飲みます。
飲みにくいと聞いていたのですが、ヨーグルトドリンクみたいな味で普通に飲めました。
ゲップを我慢すること
検査中はゲップを我慢するように言われます。
私はお笑い芸人ではないので、東京23区を言う必要も、山手線の全駅名を言う必要もありません。
黙っていれば耐えられます。
お医者さんからの指示にはうなずくことで返事します。
機械に乗ってぐるぐる回転すること
いろんな方向からレントゲンを撮影するために、私の乗った機械は右に左に斜めにぐるぐる回転します。
両手でしっかりつかまって耐えます。
ちょっとしたアトラクションみたいです。
排便
人によっては排便がうまく行かず、バリウムが固まって便秘になって苦しむ人もいるようですが、私の場合はすんなり出ました。
話に聞いていたとおり、ほんとうに白くてちょっと感動しました。
バリウム検査の感想
バリウム検査はあまりつらくありませんでした。
初めての体験だったので、少し楽しかったくらいです。
胃カメラのつらいこと
喉に麻酔をかける液体を貯めること
口から胃カメラを入れる場合、喉に麻酔をかける必要があります。
ドロっとした少しにがい液体を喉にためて5分位放置されるのですが、その液体が気持ち悪いです。
飲んでも害はないそうなのですが、気持ち悪いので飲みたくありません。
オエッとなること
マウスピースを口ではさんだら、いよいよ胃カメラのチューブが入ります。
そのチューブが太いのです。
チューブを入れている間、ずっと、オエッとなります(嘔吐反射)。
目からは涙が止まりません。
唾液も出ます。
私にできることはありません。
ただただ、「早く、早く終わってくれ~」と祈るだけです。
フルマラソンの35キロ以降もつらいですが、胃カメラは種類の違うつらさです。
背中をさすってくれる看護師さんの手の温もりが唯一の救いです。
顔は見えませんが、女神かと思うほど優しさを感じます。
胃カメラの感想
麻酔液はちょっと嫌だなという程度ですが、嘔吐反射は本当に辛いです。
検査一週間前から憂鬱になります。
つらくても胃カメラを受ける理由
バリウム検査の結果
2013年に受けたときの結果なのですが、「異常所見なし」となっています。
胃カメラの結果
しかし、実は、2010年に胃カメラを受けたときには既に「萎縮性胃炎、表層性胃炎」と診断されています。
勝手に良くなるはずもなく、2015年の胃カメラでも「萎縮性胃炎、表層性胃炎」と記載されています。
なので、バリウム検査を受けた2013年が異常なかったとは思えません。
私の結論
- バリウム検査だけでは発見できないこともあるようだ。
- 自分のように胃炎が見つかった人間は、つらくても毎年、胃カメラを受けて経過を見る必要があるだろう。
ピロリ菌
2015年に胃カメラを受けた際、お医者さんから「ピロリ菌に感染している可能性があるので、追加料金がかかるが検査を受けるか」と問われ、検査してもらったところ、ピロリ菌に感染していました。
ピロリ菌に感染していると胃がんのリスクが高くなると聞き慌てて除菌したのですが、バリウム検査しか受けていなかったら、自分の胃は問題ないと思って、除菌しないままピロリ菌に侵され続けていたことでしょう。
ピロリ菌に感染していても、胃炎と診断されても、自覚症状はなかったのです。
怖いことです。
私はこれからも胃カメラで経過を見ていきますが、会社の健診ではバリウム検査しか受けられない人もいると思います。
そんな方はピロリ菌の検査だけでもしておいたほうがいいかも知れません。
今は検査キットをネットで購入して便を容器に入れて郵送で送れば検査を受けられるんですね。
もっと早くピロリ菌検査をして、除菌して胃がんのリスクを少しでも下げておきたかったなあ、と思います。
自分の体だけは替えがききませんからね。
おしまい